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【令和4年度最新版】スイカの名産地をランキングで紹介!美味しいスイカが生まれる理由も解説

【令和4年度最新版】スイカの名産地をランキングで紹介!美味しいスイカが生まれる理由も解説

全国的に栽培されているスイカ。その中でも特に生産量が多い、いわゆる名産地はどこなのでしょうか。この記事では、スイカの名産地についてランキング形式で解説します。各産地ごとの美味しいスイカが生まれる理由もご紹介しますので、スイカを購入する際はぜひ参考にしてみてくださいね。

日本でのスイカの名産地はどこ?

令和4年度の農林水産省「作物統計調査 / 作況調査(野菜)」に基づいて、スイカの生産量が多い名産地をランキング形式でご紹介します。

第1位 熊本県(48,000トン)

スイカの生産量第1位は、熊本県です。令和4年度の収穫量は、48,000トンとなっています。

スイカは夏のイメージがありますが、熊本のスイカは3月から6月にかけて旬を迎える「春スイカ」が主流です。県内でも玉名市や合志市などで盛んに栽培されています。特に有名なのは、熊本市の植木町で栽培されている「植木のスイカ」です。

熊本が名産地である理由

熊本県がスイカの名産地である代表的な理由は、

  • 日照時間が長く、盆地の地形で昼夜の寒暖差が大きいから
  • 水はけの良い火山灰土壌があるから
  • 水が綺麗だから

などです。

スイカは日中にたっぷりの日光を浴びることで、光合成をします。そして夜になり気温が下がると、光合成によって作られた栄養分が糖分へと変化し、果肉が甘くなるのです。美味しいスイカになるには、日照時間と昼夜の寒暖差が大きなポイントだということがわかります。

また熊本県には、阿蘇山の火山灰土壌が広がっています。水はけがよくミネラルを豊富に含んでいる火山灰土壌は、農作物の栽培に非常に適しているのです。

そして、果汁豊富なスイカの味を大きく左右するのが、水です。自然に囲まれた熊本県では、綺麗な地下水が豊富に湧き出ています。美しい地下水を使用して栽培されたスイカは、雑味がなく絶品です。

熊本県がスイカの名産地となったのは、恵まれた気象条件や土壌があるからこそだといえるでしょう。

第2位 千葉県(36,800トン)

スイカの生産量第2位は、千葉県です。令和4年度の収穫量は、36,800トンとなっています。

千葉県のスイカは、6月頃に旬を迎えます。富里市や八街市、山武市、芝山町などを中心に栽培されていますが、特に有名なのは富里市で栽培されている「富里すいか」です。

昭和8年に栽培が始まった「富里すいか」。酸味が少なくジューシーな甘みが楽しめるスイカで、昭和11年には皇室にも献上された一級品です。品種には、紅大、味きらら、祭ばやし 777などがあります。

千葉県が名産地である理由

千葉県がスイカの名産地である代表的な理由は、

  • 昼夜の寒暖差が大きいから
  • ビニールハウス栽培の技術が高いから

などです。

特に富里市は千葉県の中でも内陸にあり、昼夜の寒暖差が大きい地域でもあります。

また千葉県でスイカが旬を迎える時期は、まさに梅雨真っ只中です。スイカにとってはあまり良い環境ではありません。しかし、トンネル栽培(ビニールハウス栽培)で徹底した温度管理を行い丁寧に栽培することで、梅雨の長雨に影響されないスイカ栽培が実現しているのです。

千葉県は気象条件だけでなく、長年に渡る栽培の歴史で培われた技術があるからこそ、スイカの名産地になったといえるでしょう。

第3位 山形県(31,400トン)

スイカの生産量第3位は、山形県です。令和4年度の収穫量は、31,400トンとなっています。

山形県のスイカは、7月上旬から8月下旬にかけて旬を迎えます。尾花沢市、村山市、大石田町などを中心に栽培されていますが、特に有名なのは、尾花沢市で栽培されている「尾花沢すいか」です。

「尾花沢すいか」は、夏スイカの中でも最も多く栽培されているスイカです。皮の近くの果肉までしっかり甘く、シャリシャリとした食感が楽しめます。

山形県が名産地である理由

山形県がスイカの名産地である代表的な理由は、

  • 昼夜の寒暖差が大きいから
  • 栽培方法を工夫しているから

などです。

山形県では「秋マルチ栽培」「移動トンネル栽培」という方法でスイカを栽培しています。マルチ栽培とは、土壌をフィルムで覆い、地温を上げる栽培方法のことです。冬の寒さが厳しく豪雪地帯でもある山形県は、春になっても地温が上がりにくいといわれています。そのため、秋のうちからマルチ栽培で土壌を温めておくと、スイカが育ちやすくなるそうです。

また、ビニールハウスで栽培されているスイカは、栽培の過程で「ツル引き」という作業が発生します。「ツル引き」とは、その名の通りスイカのツルを引っ張る作業のことです。山形県では「ツル引き」を行う段階で、スイカのハウス自体を移動させる「移動トンネル栽培」という手法をとっています。直接ツルを引っ張らないため、スイカに負担がかかりません。

土地に合った栽培方法をとることで、山形県はスイカの名産地となったといえるでしょう。

第4位 新潟県(19,000トン)

スイカの生産量第4位は、新潟県です。令和4年度の収穫量は、19,000トンとなっています。

新潟県のスイカの旬は、6月上旬から8月中旬頃です。新潟市の海岸砂丘畑地帯と魚沼丘陵地帯を中心に栽培されており、この地域は新潟県スイカの二大産地と呼ばれています。

また、新潟県の一世帯当たりのスイカ消費量は、なんと全国第1位です。スイカが県民にとって身近な食べ物だということがわかります。

新潟県が名産地である理由

新潟県がスイカの名産地である代表的な理由は、

  • 特徴的な砂丘地があるから
  • 昼夜の寒暖差が激しい盆地の地形だから
  • 火山灰土壌の黒土がスイカ栽培に適しているから

などです。

新潟スイカの二大産地のひとつ、海岸砂丘畑地帯は、全国的にも珍しく砂丘地でスイカ栽培が行われています。砂丘地は水はけがよく地温が高いため、スイカ栽培にはピッタリです。また、海岸砂丘畑地帯の日本海側では、照りつける太陽と潮風をたっぷりと浴びることで、更に甘いスイカが栽培できるといわれています。

二大産地のもうひとつ魚沼丘陵地帯は、周囲を山に囲まれた盆地の地形が特徴です。一帯に広がる火山灰土壌の黒土は水はけがよく保肥力が少ないため、スイカ栽培に適しています。

同じ県内でもそれぞれ異なる土壌を活かし、新潟県では美味しいスイカがたくさん栽培されているようです。

第4位 鳥取県(19,000トン)

スイカの生産量第4位は、鳥取県です。新潟県と同率で、令和4年度の収穫量は19,000トンとなっています。

鳥取県のスイカの旬は、6月から7月頃です。特に県中部の大栄地区で盛んに栽培されており、西日本を代表する名産地となっています。「大栄スイカ」「琴浦きらり」「黒皮スイカがぶりこ」などは、全国的にも人気の高い鳥取のブランドスイカです。

また、スイカの生産量は第4位の鳥取県ですが、人口1人当たりの生産量はなんと第1位。スイカはまさに、鳥取を代表する食べ物だといえるでしょう。

鳥取県が名産地である理由

鳥取県がスイカの名産地である代表的な理由は、

  • 日照時間が長いから
  • 栄養豊富な黒ボク土があるから

などです。

鳥取県は、スイカの生育期間にあたる4月から6月の日照量が他の産地に比べて多く、更に交配時期である5月の気候が安定しています。そのため甘くて美味しいスイカが育つのはもちろんのこと、気候にも左右されにくいため、毎年コンスタントにスイカを生産することができるのです。

また鳥取スイカの産地に広がるのは、火山灰土壌の黒ボク土です。黒ボク土は栄養豊富で保水性・透水性共に優れているため、スイカ栽培には非常に適しています。

たっぷりの太陽を浴びて、栄養豊富な土壌で育った鳥取のスイカは、味の良さに定評があります。スイカの名産地には相応しいといえるでしょう。

まとめ

令和4年度のスイカの名産地ランキングは、以下の通りです。

  • 第1位 熊本県
  • 第2位 千葉県
  • 第3位 山形県
  • 第4位 新潟県
  • 第4位 鳥取県(※新潟県と同率)

スイカの美味しさを決める条件はいくつかありますが、各産地に共通しているのは

  • 昼夜の寒暖差が激しい気候
  • 栄養豊富な土壌
  • 日照時間の長さ

などです。

各産地の風土に合わせた栽培方法をとることで、全国での栽培が可能になったスイカ。ぜひ、名産地ごとのスイカを食べ比べてみて、お気に入りを見つけてみてくださいね。

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