梨といえば、褐色でザラザラした果皮の赤梨をイメージする人が多いでしょう。しかし、日本梨には、青梨という種類があり、赤梨とは見た目や味わいの特徴が異なります。そんな青梨の中でも「二十世紀梨」は、甘さと爽やかな酸味が楽しめる、鳥取を代表する梨の品種です。
この記事では、鳥取の名産品「二十世紀梨」について、味や特徴、美味しい二十世紀梨の見分け方などを紹介します。いつも食べている梨とは一味違った、青梨ならではの魅力をたっぷり楽しめる品種なので、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
二十世紀梨の特徴
鳥取県の名産品である二十世紀梨。でも、そもそも二十世紀梨とはどんな梨なのでしょうか?まずは、見た目や味など、二十世紀梨の特徴について紹介します。
見た目
二十世紀梨は青梨なので、果皮の色は緑色です。熟すにつれて段々と黄色に変化します。ふっくらとした綺麗な球体で、大きさは1個あたり300g程度。標準的な梨の大きさです。
味わい
二十世紀梨は、しっかりとした甘さと爽やかな酸味が楽しめる品種です。柔らかい果肉には、みずみずしい果汁がたっぷり。なんと果肉のおよそ90%が、水分なんだそうです。数ある梨の品種の中でも、ジューシーさはトップレベルだといえるでしょう。
主な産地
二十世紀梨の生産量国内第1位は、鳥取県です。二十世紀梨の花は、鳥取県の県花にも指定されています。平成30年度の農林水産省の統計によると、鳥取県での二十世紀梨の生産量は3,125トン。主要消費地域での総生産量が4,400トンなので、約7割が鳥取県産ということになります。数字からもわかる通り、市場に出回っている二十世紀梨の大半は、鳥取県産なのです。
また、鳥取には「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」というミュージアムがあります。二十世紀梨にまつわる展示や、鳥取産の梨の食べ比べなどを楽しむことができるミュージアムです。鳥取の二十世紀梨について詳しく知りたい方は、足を運んでみても良いかもしれません。
鳥取県での旬の時期
鳥取県での旬の時期は、ハウス栽培のものだと8月上旬から8月中旬頃、露地栽培のものだと、8月下旬から9月中旬頃です。出荷のピークは9月となっています。果汁たっぷりの二十世紀梨は、夏の暑い時期にぴったりです。ぜひ旬の時期に食べてみてくださいね。
二十世紀梨の栽培の歴史
今では青梨の代表品種とされている二十世紀梨ですが、いつ、どこで生まれたのでしょうか?ここからは、二十世紀梨の歴史や名前の由来について紹介します。
生まれは千葉県
二十世紀梨は、千葉県松戸市で発見された品種です。明治21年、松戸覚之助という少年がゴミ捨て場に生えていた苗を偶然発見したのが、二十世紀梨の始まりです。少年は自宅に苗を持ち帰り、栽培を始めました。そして10年後の明治31年、ようやく実を結んだのです。当時は二十世紀梨ではなく、「新太白」と呼ばれていました。
豊富な甘い果汁と美しい見た目から、瞬く間に名前が知れ渡った「新太白」。次第にその品質の高さが認められ、明治37年に「二十世紀梨」と命名されました。
鳥取県の名産品でもある二十世紀梨ですが、もともとは千葉県のゴミ捨て場で発見されたというのは驚きですよね。
名前の由来
「二十世紀梨」は、「二十世紀を代表する品種になって欲しい」という思いから名づけられました。二十世紀梨が生まれた当初、梨の主流は赤梨でした。そのため、果皮が薄い緑色で果肉が柔らかい二十世紀梨は、多くの梨の専門家たちを驚かせたのです。
多くの人々の期待を背負った二十世紀梨。今では、青梨を代表する品種となっています。
美味しい二十世紀梨の見分け方
味しい二十世紀梨を見分けるには、ポイントがあります。これから紹介する3つのポイントをおさえて、美味しい二十世紀梨を購入しましょう!
軸が太い物
美味しい二十世紀梨を見分けるポイント1つ目は、軸が太いものを選ぶことです。葉で作られた栄養は、軸を通じて果肉に与えられています。軸が太ければ、果肉にしっかり栄養がいきわたった証拠です。甘くて美味しい梨である可能性が高いといえるでしょう。
ずっしりと重い物
美味しい二十世紀梨を見分けるポイント2つ目は、ずっしりと重いものを選ぶことです。果汁がたっぷり含まれている梨は、ずっしりとした重みがあります。手に取ってみて、なるべく重たい方を購入するようにしましょう。ジューシーで瑞々しい二十世紀梨が味わえるはずです。
やや黄味がかっていれば完熟の証拠!
美味しい二十世紀梨を見分けるポイント3つ目は、やや黄味がかっているものを選ぶことです。完熟前の二十世紀梨は、黄緑色をしています。追熟が進むと、果皮の色が段々黄色に変化するのです。購入してすぐに食べたい場合は、果皮の色がやや黄色いものを選ぶと良いでしょう。
ただし、熟しすぎたものは果肉が柔らかくなり、梨本来の食感が損なわれている可能性もあります。しっかり黄色に変化している物より、やや黄味がかったものを選ぶのがポイントです。
まとめ
鳥取県の名産品でもある二十世紀梨は、千葉県で偶然発見された品種です。その味わいの良さに、「二十世紀を代表する品種になってほしい」という思いを込めて、「二十世紀梨」と名づけられました。しっかりとした甘さと爽やかな酸味が楽しめ、柔らかい果肉には果汁がたっぷり含まれています。8月から9月にかけて旬を迎えるので、夏の水分補給にもピッタリです。
店頭で二十世紀梨を購入するときは、軸が太い物、ずっしりと重みのあるものを選ぶと良いでしょう。鳥取の夏の風物詩、二十世紀梨をぜひ食べてみてはいかがでしょうか◎
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