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梨は皮ごと食べても大丈夫?皮ごと食べるメリットと注意点を管理栄養士が解説!

梨は皮ごと食べても大丈夫?皮ごと食べるメリットと注意点を管理栄養士が解説!
鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

梨を食べるとき、恐らく多くの方が皮を剥いて食べるのではないでしょうか。実は梨は、リンゴのように皮ごと食べても大丈夫な果物なんです◎

この記事では、梨を皮ごと食べるメリットや、食べるときに注意すべきポイントなどを解説します。

梨は皮ごと食べられる!メリットは?

梨は、皮ごと食べても大丈夫な果物ですが、一般的には皮を剥いて食べることが多いですよね。では、梨を皮ごと食べるメリットはあるのでしょうか。

まずは、梨を皮ごと食べる3つのメリットについて紹介します。


甘味を強く感じられる

梨を皮ごと食べると、甘みを強く感じることができるというメリットがあります。

梨の皮付近には、糖分が多く含まれています。皮ごと食べることで甘みを存分に堪能できるでしょう。梨の甘みを余すことなく味わいたいなら、ぜひそのまま丸かじりして食べてみてください◎

栄養素をしっかり摂取できる

梨を皮ごと食べると、栄養素を余すことなく摂取できるというメリットがあります。

梨には、カリウムやソルビトール、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。では、梨に含まれる各栄養素の効能を見ていきましょう!

カリウム

体内のナトリウムの排出を促し、体内の水分バランスを調節する作用があるミネラルです。十分摂取することで、高血圧の予防・改善やむくみの解消が期待できます。

ソルビトール

人工甘味料としても利用されている糖アルコールの一種です。カロリーはブドウ糖の7割程度で、血糖値を大きく上昇させにくく虫歯になりにくいといった特徴があります。

ポリフェノール

ポリフェノールは、体を若々しく保つことに役立つ抗酸化物質です。梨には「クロロゲン酸」や「カテキン」「アルブチン」といったポリフェノールが豊富に含まれています。


もちろんこれらの栄養素は、皮にも含まれています。そのため、皮ごと食べることで栄養素を余すことなく摂取できるのです。

変色を防げる

梨を皮ごと食べることで、梨の変色を防げるというメリットがあります。

梨の果肉が空気に触れると酸化して、果実は変色してしまいますが、皮ごとカットすれば皮の部分は空気に触れないため、変色を防ぐことができます◎

梨をなるべく綺麗な状態でキープしたいなら、皮を剥かずにカットして、そのまま食べるのがおすすめです。

農薬の心配はない?

皮ごと食べるときに気になるのは、農薬の心配ではないでしょうか。ここからは、梨を皮ごと食べた場合の農薬について、解説します。

2024年の梨人気ランキング

※2024年8月のデータ

農薬は問題なし

梨を皮ごと食べても、農薬は問題ありません。

現在、ほとんどの野菜や果物などに農薬が使用されています。しかし、日本の農薬の基準は非常に厳しく、皮に付着している農薬はごくわずかです。また残留農薬については、農協での安全確認を経てから出荷されています。市場に出回っている梨は、厳しい検査を経た安心な梨だといえるでしょう。過度に心配する必要はなさそうです。

注意点は、食べるときに皮ごとしっかり水洗いすることです。皮に付着した汚れを、しっかり落としてから食べるようにしましょう。

心配なら低農薬の梨がおすすめ

梨に残っているわずかな農薬が心配でしたら、低農薬で栽培された梨を購入するようにしましょう。

梨に残っている農薬はごく少量ではありますが、気になる方もいるかもしれません。その場合、極力農薬を使用せずに栽培された低農薬の梨や、有機肥料を使用して作られた梨を購入しましょう。

梨を皮ごと食べる際の切り方

梨を皮ごと食べるときは、スティック状にカットする方法がおすすめです◎

切り方は以下の通りです。

  1. 梨を食べやすい大きさでスライスしていきます
  2. スライスした梨を、縦にスティック状に切り分けます。
  3. 種や芯を取り除けは、梨スティックの完成です。

皮の食感が気になるときのアレンジレシピ

梨を皮ごと食べた方が甘みも強く、栄養も豊富だというメリットがあります。しかし、やはり皮の舌触りが気になりますよね。なるべくザラザラした食感を軽減するには、アレンジレシピを活用するのがおすすめです。

ここからは、梨を皮ごと食べる時におすすめなアレンジレシピをご紹介します!

皮ごと梨のコンポート

1つ目は、皮ごと作る梨のコンポートです。このレシピは簡単で、約15〜20分で完成します。

材料

  • 梨:2個
  • 水:200cc
  • 白ワイン:200cc
  • 砂糖:80g
  • レモン汁:大さじ1
  • ミント:適量(飾り用)

作り方

  1. 梨は皮をむき、半分に切ってから8等分のくし形に切ります。種と芯を取り除きます。
  2. 鍋に水、白ワイン、砂糖を入れて強火にかけます。煮立ったら中火に下げます。
  3. シロップが煮立ったら梨を加え、弱火〜中火で15〜20分ほど煮ます。途中でアクを取り除きながら、梨が透明になるまで煮込みます。
  4. 火を止め、レモン汁を加えて軽く混ぜます。耐熱ボウルに移し、粗熱を取ります。
  5. 冷蔵庫でしっかり冷やしたら器に盛り、仕上げにミントを添えて完成です。

梨の皮のシャキシャキサラダ

2つ目は、梨の皮を使用したシャキシャキサラダです。このサラダは、手軽に作れる上に、梨の皮のシャキシャキした食感が楽しめます。

材料

  • 梨の皮(愛知県産):1/2個分
  • キャベツ:2枚
  • オリーブオイル:大さじ1
  • クレイジーソルト:少々

作り方

  1. 梨の皮とキャベツを千切りにします。
  2. ボウルに千切りした梨の皮とキャベツを入れ、オリーブオイルを加えて和えます。
  3. 最後にクレイジーソルトで味を調えたら完成です。

まとめ

梨は、皮ごと食べても問題ありません。また、梨の皮付近には栄養素がたっぷり含まれていますし、皮ごと食べることで甘さを存分に堪能できるというメリットもあります◎

とはいえ、皮の食感が気になることもありますよね。そんなときは、コンポートなどにアレンジすると皮特有のザラっとした食感を軽減できるでしょう。

梨の美味しさをしっかりと味わうために、ぜひ皮ごと食べてみてはいかがでしょうか!

参考サイト

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鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

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