梨を食べるとき、恐らく多くの方が皮を剥いて食べるのではないでしょうか。実は梨は、リンゴのように皮ごと食べても大丈夫な果物なんです。
この記事では、梨を皮ごと食べるメリットや、食べるときに注意すべきポイントなどを解説します。
梨は皮ごと食べられる!メリットは?
結論からお伝えすると、梨は皮ごと食べても大丈夫な果物です。とはいえ、梨は皮を剥いて食べることが多いですよね。皮ごと食べるメリットはあるのでしょうか。解説します。
甘味を強く感じられる
梨を皮ごと食べると、甘みを強く感じることができるというメリットがあります。
梨の皮付近には、糖分が多く含まれています。皮ごと食べることで甘みを存分に堪能できるでしょう。梨の甘みを余すことなく味わいたいなら、ぜひそのまま丸かじりして食べてみてください。
栄養素をしっかり摂取できる
梨を皮ごと食べると、栄養素を余すことなく摂取できるというメリットがあります。
梨には、カリウムやソルビトール、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。各栄養素の効能を解説しましょう。
カリウム
体内のナトリウムの排出を促し、体内の水分バランスを調節する作用があるミネラルです。十分摂取することで、高血圧の予防・改善やむくみの解消が期待できます。
ソルビトール
人工甘味料としても利用されている糖アルコールの一種です。カロリーはブドウ糖の7割程度で、血糖値を大きく上昇させにくく虫歯になりにくいといった特徴があります。
ポリフェノール
ポリフェノールは、体を若々しく保つことに役立つ抗酸化物質です。梨には「クロロゲン酸」や「カテキン」「アルブチン」といったポリフェノールが豊富に含まれています。
もちろんこれらの栄養素は、皮にも含まれています。そのため、皮ごと食べることで栄養素を余すことなく摂取できるのです。
変色を防げる
梨を皮ごと食べることで、梨の変色を防げるというメリットがあります。
梨の果肉が空気に触れると酸化して、果実は変色してしまいます。皮ごとカットすれば皮の部分は空気に触れないため、変色を防ぐことができるのです。
梨をなるべく綺麗な状態でキープしたいなら、皮を剥かずにカットして、そのまま食べるのがおすすめです。
農薬の心配はない?
皮ごと食べるときに気になるのは、農薬の心配ではないでしょうか。ここからは、梨を皮ごと食べた場合の農薬について、解説します。
農薬は問題なし
梨を皮ごと食べても、農薬は問題ありません。
現在、ほとんどの野菜や果物などに農薬が使用されています。しかし、日本の農薬の基準は非常に厳しく、皮に付着している農薬はごくわずかです。また残留農薬については、農協での安全確認を経てから出荷されています。市場に出回っている梨は、厳しい検査を経た安心な梨だといえるでしょう。過度に心配する必要はなさそうです。
注意点は、食べるときに皮ごとしっかり水洗いすることです。皮に付着した汚れを、しっかり落としてから食べるようにしましょう。
心配なら低農薬の梨がおすすめ
梨に残っているわずかな農薬が心配でしたら、低農薬で栽培された梨を購入するようにしましょう。
梨に残っている農薬はごく少量ではありますが、気になる方もいるかもしれません。その場合、極力農薬を使用せずに栽培された低農薬の梨や、有機肥料を使用して作られた梨を購入しましょう。
梨を皮ごと食べる際の切り方
梨を皮ごと食べるときは、スティック状にカットする方法がおすすめです。
切り方をご紹介します。
- 梨を食べやすい大きさでスライスしていきます
- スライスした梨を、縦にスティック状に切り分けます。
- 種や芯を取り除けは、梨スティックの完成です。
皮の食感が気になるときのアレンジレシピ
梨を皮ごと食べた方が甘みも強く、栄養も豊富だというメリットがあります。しかし、やはり皮の舌触りが気になりますよね。
なるべくザラザラした食感を軽減するには、アレンジレシピがおすすめです。
ここからは、梨を皮ごと食べる時におすすめなアレンジレシピをご紹介します。
皮ごと梨のコンポート
1つ目は、皮ごと作る梨のコンポートです。作り方をご紹介します。
- 梨を一口サイズにカットする
- カットした梨に大さじ2杯の砂糖をかけて、電子レンジで3分~5分程度加熱する
- 梨に火が通ったら、レモン汁をかけて冷蔵庫で冷やしましょう。熱か冷めたら、梨のコンポートの完成です。
梨の皮のシャキシャキサラダ
2つ目は、梨の皮を使用したシャキシャキサラダです。作り方をご紹介します。
- 梨の皮とキャベツを千切りにする
- ボウルに1.を入れ、オリーブオイルをかける
- クレイジーそりとをかけて、混ぜ合わせれば完成です。
まとめ
梨は、皮ごと食べても問題ありません。梨の皮付近には栄養素がたっぷり含まれていますし、皮ごと食べることで甘さを存分に堪能できるというメリットもあります。
とはいえ、皮の食感が気になることもありますよね。そんな時は、コンポートなどにアレンジすると皮特有のザラっとした食感を軽減できるでしょう。
梨の美味しさをしっかりと味わうために、ぜひ皮ごと食べてみてはいかがでしょうか。