秋を代表する果物でもある、梨。しかし、食べてみたらあまり甘くなかった…なんてこともありますよね。
せっかくなら甘くて美味しい梨が食べたい!でも、実際に食べてみないとわからないのでは?と思っている方もいるかもしれません。
この記事では、甘くて美味しい梨の見分け方を解説します。赤梨や青梨ごとに見分け方のポイントがあるので、しっかりコツを抑えて美味しい梨を見つけてくださいね。
甘くて美味しい梨の見分け方
和梨には、果皮が褐色の赤梨、果皮が黄緑色の青梨の2種類があります。まずは赤梨・青梨に共通している美味しい梨を見分けるポイントを解説しましょう。
表面にハリがある
甘くて美味しい梨の見分け方1つ目は、表面にハリがあることです。
果皮のハリは、梨の鮮度のバロメーターです。果皮にシワがある梨は鮮度が落ち、果実の水分が失われている可能性があります。
梨の醍醐味でもあるジューシーな果汁を楽しみたいなら、ツヤツヤとハリがある梨を選びましょう。
ずっしりと重い
甘くて美味しい梨の見分け方2つ目は、ずっしりとした重みがあることです。
果肉に水分がたっぷり含まれている梨は、手に取った時にずっしりとした重みがあります。果肉の密度も高く、美味しい梨だといえるでしょう。
見た目だけでどちらの梨が美味しいのか判断できないときは、重さを比べてみるのがおすすめです。
軸が太い
甘くて美味しい梨の見分け方3つ目は、軸が太いことです。
梨は、軸を通じて栄養が果肉に蓄えられます。軸が太ければ太いほど、栄養がしっかりと行き渡った証拠でもあるのです。
軸が太い梨を選べば、梨の美味しさを存分に堪能できるでしょう。
赤梨の見分け方
赤梨には、幸水や豊水、新高梨などの品種があります。ここからは、美味しい赤梨の見分け方をご紹介します。
2024年の梨人気ランキング
※2024年8月のデータ皮のブツブツが少ない
美味しい赤梨の見分け方1つ目は、皮のブツブツが少なく、手触りがなめらかなことです。
赤梨の果皮には、ブツブツとした小さな無数の点々があります。これは、果点コルクと呼ばれるものです。まだ熟していない梨は果点コルクが目立ち、果皮がザラザラとしています。しかし、完熟が近づくと果点コルクは薄くなり、なめらかな手触りになるのです。
皮のブツブツが少ない赤梨なら、完熟した甘い赤梨だといえます。
皮に赤みがある
美味しい赤梨の見分け方2つ目は、皮に赤みがあることです。
赤梨は、完熟が進むほど果皮の色の赤みが増します。全体的にしっかり赤みが出ている赤梨は、完熟した甘い梨だといえるでしょう。
しかし、赤梨の中でも幸水は例外です。旬の始めに出回る幸水は、品種の特性上やや黄緑色をしています。とはいえ、赤みがないからといって甘くないわけではありません。さっぱりとした酸味を残しつつ、梨らしい甘さを楽しめます。逆に旬の終わりに出回る幸水は赤みが強く、シーズンの初めの幸水と比較すると酸味は控えめです。
青梨の見分け方
青梨には、二十世紀やかおり梨などの品種があります。ここからは、美味しい青梨の見分け方をご紹介します。
さっぱり重視なら黄緑色のもの
美味しい青梨の見分け方1つ目は、果皮が黄緑色をしていることです。さっぱりとした青梨が食べたい方は、黄緑色の青梨を選びましょう。
青梨の果皮は、完熟が進むにつれて緑から黄緑色、そして黄色へと色が変化します。熟すにつれて甘みも増しますが、青梨らしい爽やかな味わいを楽しみたいなら完熟手前のものを選ぶのがおすすめです。
甘さ重視なら黄色っぽいもの
美味しい青梨の見分け方2つ目は、果皮が黄色に色づいていることです。しっかりと甘い青梨が食べたい方は、黄色い青梨を選びましょう。
先ほどもお伝えした通り、青梨は完熟すると果皮の色が黄色になります。酸味控えめでしっかりとした甘さを堪能したいなら、完熟した黄色の青梨を選ぶのがおすすめです。
甘い梨が食べたい!梨の糖度ランキング
市場に流通しているメジャーな梨の中で、糖度が高い品種をランキングにまとめてみました。
- 第1位:南水(糖度14~15度)
- 第2位:豊水、愛甘水、新興(糖度12.5~13度)
- 第3位:あきづき(糖度12~13度)
- 第4位:にっこり(糖度11~13度)
- 第5位:幸水、新高(糖度12~12.5度)
上記のランキングからもわかるように、青梨よりも赤梨の方が糖度は高めです。しかし、糖度が高いからといって必ずしも甘い梨だというわけではありません。酸味の有無や果肉の柔らかさによって、甘みの感じやすさは異なるのです。
糖度が高くても酸味が強ければ甘みは感じにくいですし、逆に糖度が低く酸味も少なければ、糖度以上の甘みを感じることもあります。
糖度はあくまで参考程度に考えておきましょう。
まとめ
甘くて美味しい梨の見分け方は、
- 表面にハリがあること
- ずっしりと重いこと
- 軸が太いこと などです。
また赤梨の場合は、皮の手触りがなめらかで赤みがある方が甘い傾向にあります。青梨の場合は、さっぱりした味わいかお好みであれば皮が黄緑色のものを、甘み重視であれば黄色っぽいものを選ぶと良いでしょう。
美味しい梨の見分け方を覚えておけば、秋の味覚を堪能できるはずです。ぜひ、お買い物の参考にしてみてくださいね。