梨はデリケートな果物なので、保存方法を間違ってしまうとせっかくの美味しさが損なわれてしまいます。梨特有のシャキッとした食感とみずみずしさをキープするには、保存方法がとても大切です。
この記事では、梨の適切な保存方法をご紹介します。梨を切る前と後での保存方法の違いや、長持ちさせるための秘訣もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね◎
梨の保存方法は?
まずは、梨の基本の保存方法について解説します。
常温保存は避ける
梨の保存方法として、まず大切なのが常温保存を避けることです。
日本でよく食べられている和梨は、追熟しません。桃やマンゴー、ラフランス(洋梨)などは、追熟する果物なので、熟すまでは常温保存が推奨されています。しか、し和梨は追熟しないため、完熟したタイミングで収穫されるのです。市場に出回っている和梨は、既に食べ頃を迎えているものばかりなので、常温で置いてしまうと劣化が進んでしまいます。
梨の鮮度を保つためにも、購入後は冷蔵で保存するようにしましょう。
ヘタを下にして冷蔵保存
梨を保存するときは、ヘタを下にして冷蔵保存しましょう。特に、野菜室に入れておくのがおすすめです。
梨は収穫後も、ヘタの部分から呼吸を続けます。呼吸することによって、果実の糖分や水分が消費されてしまうのです。ヘタを下にして保存すれば呼吸を少し抑えることができるため、梨の美味しさを長持ちさせることができます。
また、冷蔵庫内はとても乾燥しています。梨は乾燥に弱く、冷気があたると水分が失われてしまうので、冷蔵保存するときは乾燥を避けるのもポイントです。梨をペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて保存すると、梨のみずみずしさを保つことができるでしょう。およそ1週間~1か月程度は、鮮度を保って保存できます。
品種によって保存期間が異なる
梨の保存期間は品種によっても異なりますが、丸ごと冷蔵庫で保存すれば1週間~1か月程度は保存できます。
また、収穫期が遅い品種ほど日持ちするといわれています。例えば、「新高」や「にっこり」、「二十世紀」などは比較的日持ちしやすい品種です。一方で、収穫期が早い「幸水」や「豊水」、「新甘泉」などの品種は、水分量が多く日持ちしにくいため、購入したらできるだけ早めに食べきるようにしましょう。
切った後の梨はどう保存する?
梨を一度切った後に、食べきれなくて保存が必要になることもありますよね。
切った後の梨は、塩水や砂糖水につけてから、冷蔵保存しましょう。切った後の梨は切り口から酸化が進み、変色してしまいます。塩水や砂糖水につけてから保存すれば、変色を防ぐことができるのです。
塩水の場合は、水200mlに対して塩小さじ5分の1程度、砂糖水の場合は、水200mlに対して砂糖大さじ1杯程度を入れて、よく混ぜます。その後、カットした梨を5分~10分程度つけましょう。
つけ終わったら、空気に触れないようにラップをして保存します。更にチャックつきの保存袋に入れておくと安心です。この方法で3日~4日程度は保存できます。
2024年の梨人気ランキング
※2024年8月のデータ梨の美味しさを長持ちさせるには?
梨の美味しさを保ちながら、できるだけ長く保存したいと思う人も少なくないはず。ここからは、梨の美味しさを保ちつつ、できるだけ長く保存するためのコツについて紹介します。
乾燥を避ける
梨を長持ちさせるには、乾燥を避けて保存しましょう。
先ほどもお伝えした通り、梨は乾燥に弱い果物です。梨のみずみずしさをキープするためにも、乾燥させないように気をつけましょう。
保存するときは、ペーパータオルで梨を包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
カットした梨は冷凍保存がおすすめ
カットした梨をもっと長持ちさせたいという場合は、冷凍保存がおすすめです。冷凍すれば、1か月程保存できます。
まず、カットした梨をラップで包みます。更に保存袋に入れて、冷凍庫で保存しましょう。食べるときは自然解凍で15分ほど常温に置いておけば、シャーベットのような食感が楽しめますよ。
まとめ
梨の保存方法のポイントは、
- 冷蔵庫に入れる
- ヘタを下にする
- 乾燥を避ける
上記の3つです。
梨は追熟しないため、常温保存は避けましょう。冷蔵庫で乾燥を避けて保存することで、みずみずしさをキープすることができます。
丸ごと冷蔵すれば2週間から1か月程度、カットした梨であれば3日~4日程度保存可能です。より長い期間保存したいなら、冷凍保存するといいでしょう。
果汁たっぷりのみずみずしい梨を上手に保存して、最後まで美味しく味わってくださいね◎