大きなスイカを見ると、夏が来たな!と実感しますよね。シャリっと甘いスイカは、夏の風物詩です。
全国的に栽培されているスイカですが、中でも鳥取県の生産量はトップクラス。さまざまなブランドスイカも栽培しています。
この記事では、全国的にも有名な鳥取スイカについて、旬の時期やブランド品種などをご紹介します。
鳥取スイカとは?
鳥取スイカは、県中部や西部を中心に栽培されています。特に県中部の大栄地区では多くのスイカが栽培されており、西日本を代表するスイカの名産地です。
ここからは、鳥取スイカの生産量や旬の時期などを解説します。
1人あたりの生産量はトップクラス
鳥取県のスイカの生産量は、全国第4位です。順位だけみるとまずまずという感じではありますが、実は1人あたりのスイカの生産量は全国第1位となっています。
他の産地と比較しても、鳥取県は人口が少ない地域です。人口が少ないにも関わらず多くのスイカが栽培されているため、スイカは鳥取県を代表する特産品だといえるでしょう。
ちなみに、スイカの年間購入金額も鳥取県が全国1位となっています。スイカは、鳥取県民の生活にも根付いているようです。
旬の時期は6月から7月頃
鳥取県におけるスイカの旬の時期は、6月から7月頃です。
スイカは全国的に栽培されているため、産地によっても旬の時期が異なります。全国的なスイカシーズンは5月から8月にかけてです。
鳥取県での旬は、スイカシーズンのちょうど真ん中頃。まだ暑さに身体が慣れない時期の水分補給には、鳥取スイカがぴったりです。
なぜ鳥取はスイカの名産地なの?
鳥取といえば砂丘をイメージする方も多いかもしれません。そんな鳥取で、なぜスイカが有名なのでしょうか。ここからは、鳥取がスイカの名産地である理由を解説します。
生育期間の日照量が多いから
鳥取県がスイカの名産地となった理由1つ目は、スイカの生育期間の日照量が多いからです。
甘いスイカに育つには、日照量が300時間以上必要だといわれています。鳥取県は、スイカの生育期にあたる4月~6月の日照量が他の産地に比べて多く、特に交配時期にあたる5月の天気が安定しているため、スイカ栽培に適しているのです。
太陽の光をたっぷりと浴びた甘いスイカが食べたいときは、鳥取県産のものを選ぶといいかもしれません。
恵まれた土壌があるから
鳥取県がスイカの名産地となった理由2つ目は、恵まれた土壌があるからです。
県内屈指のスイカの生産量を誇る北栄町には、火山灰が散り積もった黒ボク土があります。栄養豊富で水をしっかり溜め込んでくれる黒ボク土は、スイカ栽培にとても向いている土壌です。
豊かな土壌で育った鳥取スイカの味わいは格別。ぜひ旬の時期に食べてみてはいかがでしょうか。
鳥取スイカの人気ブランド品種!
鳥取県では、実にさまざまな品種のスイカが栽培されています。その中でも、有名なブランド品種を4つ、ご紹介しましょう。
大栄スイカ
1つ目は、「大栄スイカ」です。
「大栄スイカ」は、100年以上の栽培の歴史を誇る鳥取のブランドスイカです。北栄町を中心に栽培されています。
大玉で皮が分厚く、果肉はシャリ感と瑞々しさがあります。果肉の中心部と外側の味のバラツキがなく、どこを食べても甘いスイカです。
旬の時期は、6月上旬から7月下旬頃です。
琴浦きらり
2つ目は、「琴浦きらり」です。
琴浦町の2大スイカブランドのひとつ、「琴浦きらり」。大玉で、濃厚な甘さが楽しめます。旬の時期は、6月上旬から7月下旬頃です。
黒皮スイカ がぶりこ
3つ目は、「がぶりこ」です。
黒いボールのような見た目をしている「がぶりこ」。「琴浦きらり」と同じく、琴浦町の2大スイカブランドです。
他の品種に比べて種が少なく、名前のとおりガブリとかじって食べることができます。糖度も高くしっかり甘いため、人気の品種です。
旬の時期は、6月下旬から7月上旬頃です。
とまり美人
4つ目は、「とまり美人」です。
鳥取県湯梨浜町で栽培されている「とまり美人」。たっぷりの太陽と日本海の潮風を浴びて育ったスイカで、甘さと食感、後味のバランスがとても良い品種です。
旬の時期は、6月上旬から6月下旬頃となっています。
まとめ
鳥取県は、全国トップレベルのスイカの名産地です。人口1人あたりの生産量、そして年間のスイカ購入額も全国第1位となっています。鳥取県の人々の生活に、スイカは欠かせない存在のようですね。
たっぷりと降り注ぐ太陽の光と、肥沃な土壌がある鳥取県では、甘くて美味しスイカがたくさん栽培されています。ぜひ旬の6月から7月頃に、鳥取のブランドスイカを食べてみてはいかがでしょうか。