梨は、ご家庭でもお馴染みの果物です。瑞々しい果汁とシャリっとした食感の果肉は、ひとくち食べると幸せな気分になる方もいるでしょう。
せっかく梨を食べるなら、美味しい旬の時期に食べたいですよね。でも、そもそも梨の旬はいつなのか、産地によっても異なるのかなど、知らないこともあるはずです。
この記事では、梨の旬の時期や産地ごとの特徴、梨の名産地鳥取県で栽培されているおすすめのブランド品種などについて、解説します！
梨ってどんな果物？
梨は、バラ科ナシ属の果物です。シャリっとした食感の果肉には、瑞々しい果汁がたっぷり含まれています。
梨には、「和梨」「洋梨」「中国梨」の3種類があり、国内で主に流通しているのは和梨です。
甘さと爽やかな酸味も楽しめる梨は、老若男女問わず人気を集めています。カリウムや食物繊維も豊富に含まれていて、身体にも嬉しい果物だといえるでしょう。
旬の時期は
梨の旬は、7月から11月頃までです。8月から9月頃に、出荷のピークを迎えます。水分が豊富に含まれている梨は、暑い時期に食べたくなる果物ですよね。
約半年ほどの旬を通じて、さまざまな品種の梨が市場に出回ります。
- 7月から9月頃 幸水
- 8月から10月頃 二十世紀、なつひめ など
- 9月から11月頃 新高、にっこり など
季節ごとに異なる味わいの梨が出回るので、色んな品種を食べ比べしてみてはいかがでしょうか。
梨の名産地はどこ？
梨は、国内のあらゆる場所で栽培されています。その中でも、名産地と呼ばれる場所を3つ、ご紹介しましょう。
千葉県
梨の名産地1つ目は、千葉県です。
海に囲まれた温暖な気候と、肥沃な火山灰土壌がある千葉県は、梨の栽培にとても適しています。令和5年度の梨の生産量は、国内第1位。言わずと知れた梨の名産地です。
千葉県での梨の旬は、7月下旬から10月頃まで。梨の定番品種でもある「幸水」や「豊水」を始め、県オリジナル品種の「秋満月」などが栽培されています。
茨城県
梨の名産地2つ目は、茨城県です。
梨の生産量は、千葉県に次ぐ国内第2位。日中と夜間の寒暖差が大きく、豊かな水があることから、甘くて美味しい梨がたくさん栽培されています。
茨城県での梨の旬は、7月から10月頃まで。さまざまな品種が栽培されていますが、中でも県オリジナルの「恵水」は非常に人気が高い品種です。平均糖度は13度ほどと高く、酸味も控えめ。旬の時期は9月上旬から中旬と短く、生産量も少ない希少な品種です。
鳥取県
梨の名産地3つ目は、鳥取県です。
日本海側に位置しながらも、比較的温暖な気候の鳥取県。梅雨の時期の降水量が少なく、梨の栽培に適した場所です。生産量は国内第5位ですが、県の面積や人口を鑑みると、かなり生産量が多いといえるでしょう。ちなみに梨の消費量は、全国第1位です。
鳥取県での梨の旬は、8月上旬から11月下旬頃まで。県オリジナルのブランド品種も多数栽培されています。おすすめの品種は、次の見出しでご紹介しましょう。
おすすめの鳥取ブランド梨と旬
鳥取県では、さまざまな梨の品種が栽培されています。ここからは、おすすめの鳥取ブランド梨と、それぞれの旬について解説します。
二十世紀
おすすめの梨1つ目は、「二十世紀」です。
鳥取県は、二十世紀梨の国内生産量第1位。まさに、鳥取を代表する梨だといえるでしょう。その証拠に、二十世紀梨の花は鳥取県の県花にも指定されています。ジューシーな果汁と爽やかな酸味が特徴の青梨で、柔らかい果肉が特徴です。
鳥取県での旬の時期は、ハウスもので8月上旬から8月中旬頃、露地物で8月下旬から9月中旬頃です。
新甘泉
おすすめの梨2つ目は、「新甘泉（しんかんせん）」です。
鳥取県オリジナルのブランド品種で、鳥取県でのみ栽培されています。他の梨に比べて強い甘みがあり、名前の通り泉のように溢れるジューシーな果汁が特徴です。
鳥取県での旬の時期は、8月下旬から9月上旬頃となっています。
秋甘泉
おすすめの梨3つ目は、「秋甘泉（あきかんせん）」です。
こちらも鳥取県オリジナルのブランド品種で、9月上旬から10月上旬に旬を迎えます。名前が似ている新甘泉に比べて、果肉は柔らかめ。しっかり甘く、爽やかな酸味もたのしめる品種です。
なつひめ
おすすめの品種4つ目は、「なつひめ」です。
同じく県オリジナルのブランド品種で、新甘泉の姉妹品種でもあります。酸味が少なく、しっかりとした甘さと豊富な果汁が味わえる品種です。シャリっとした、青梨らしい食感も楽しめます。
鳥取県での旬の時期は、8月中旬から9月上旬頃です。
まとめ
梨の旬の時期は、7月から11月頃までです。8月から9月頃に出荷のピークを迎えます。夏の暑い時期は、瑞々しい梨で水分補給してもいいかもしれませんね。
梨の名産地鳥取県では、定番の二十世紀や、県オリジナルの新甘泉、なつひめなど多数のブランド品種を栽培しています。いろんな品種を食べ比べてみて、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
